推進ネットワークメンバー

田中 喜代次 筑波大学名誉教授

「サクセスフルエイジング (Successful Aging)」という言葉をご存知でしょうか?その言葉の意味をよく考え、日本語に訳すと、健やかで、幸せに、華やかに、歳を重ねるという意味になり、私が提唱している「健幸華齢」の概念と重なります。「健康」とは、決して病気にならない、怪我をしない、ということではありません。病とうまく付き合う術を見出し、自立した生活を送ることが「健幸華齢」な生き方だと考えます。このネットワークを通して、多くの方の「健幸華齢」な人生に資する活動が展開されていくことを切に願っております。

筑波大学名誉教授(健康増進学・スポーツ医学)/ 中国中央民族大学・客員教授 / 日本健康支援学会・元理事長 / 日本体力医学会・理事 / 日本メディカルフィットネス研究会・元会長 / 日本介護予防健康づくり学会・会長 / 国際老年運動学会・理事 / アメリカスポーツ医学会・評議員 /(公財)日本スポーツ協会スポーツ医科学委員会・委員 /(公財)体力つくり指導協会・理事 /(公社)日本プロボウリング協会・理事
長年の研究成果から、本当に幸せなシニア世代のライフスタイルについて提唱した「健幸華齢」メソッドを発表。
著書『スマート脳トレ』『大人の体力測定』『メディカルフィットネスQ&A』『転ばないための体づくり』『健幸華齢のためのエクササイズ』『健幸華齢のためのスマートライフ』等多数。

藤原 佳典 医学博士

認知症の人は、加齢や病気によって、徐々に認知機能(=頭の働き)が低下し、5年、10年かけて、少しずつ、身の回りのことが出来にくくなります。ということは、少々、認知機能が低下してきても、それに順応できる工夫やサポートといった環境があれば、長い期間、地域や社会の一員として、いきいきと暮らせるのです。 認知症は、医療のみならず、誰しもが、遭遇する確率が高い、現代社会が抱える問題の縮図といえます。 本ネットワークが、高齢者のみならず、皆様と皆様のご家族や身の回りの方々にとっての認知症への備えとなるものと確信しています。

医学博士。東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム チームリーダー(研究部長)。北海道大学医学部卒、京都大学病院老年科などを経て、平成23年より現職。世代間交流・多世代共生の地域づくり・ソーシャルキャピタルの視点から、高齢者の認知症予防・フレイル予防について研究している。内閣府高齢社会対策の基本的在り方等に関する検討会委員、厚労省一般介護予防事業等の推進方策に関する検討会委員他、多数の自治体の審議会座長を歴任。
著書『地域を変えた「絵本の読み聞かせ」のキセキ』その他。

鈴木 宏幸 心理学博士

認知症について考えるときに忘れないで頂きたいのは、認知症を発症するまでは認知機能・生活機能を維持するという予防への取り組みが重要であり、認知症を発症してからは快適な生活、幸福な暮らしを目指すことが重要であるという事です。認知症予防が目指すのは100%認知症にならないということではなく、認知症になる確率をできるだけ減らすということです。認知症になった人は敗者ではなく、それぞれの人生の中でそれぞれが年を重ねて、その人生において認知症の発症リスクを減らし、幸福に暮らせる方法を、このネットワークで一緒に考えていきたいと思います。

博士(心理学)。東京都健康長寿医療センター研究所社会参加と地域保健研究チーム 研究員(係長)。2008年より東京都老人総合研究所にて社会参加活動と認知機能の関連に関する研究に従事。同時に「もの忘れ外来」にて受診患者の認知機能評価に携わる。以来一貫して高齢期における社会参加活動並びに心身の健康に関する研究や、認知機能評価検査の開発・認知機能低下抑制を目的とした実践的研究に従事。
著書『認知症対策の新常識』その他

平尾 麻衣子

不老長寿は、太古からの人間の夢でした。超高齢社会はその夢の実現した姿ではありますが、その社会にはたくさんの問題も山積しています。高齢化に伴う、介護や認知症の問題は、決して高齢者だけの問題ではありません。必ず誰もが歩む道の先にあるものです。これからの未来が明るく、いつまでも希望に溢れているものであるために、すべての世代の方々が一緒に、自分に何が出来るのか、共に考え共に行動していただけることを切に願っております。ぜひネットワークに参加してください。小さな一歩を一緒に踏み出しましょう!

NPO法人声とことばの力事務局長、有限会社げんごろう(言語朗)取締役営業部長。明治大学農学部卒。筑波大学大学院人間総合科学研究科体育方法学修了。現在の専門は実験音声学。(地独)東京都健康長寿医療センター研究所とともに、朗読を活用した声と言葉によるオリジナル健康メソッド「認知症予防朗読プログラム」「健康朗読」を開発、自治体の介護予防事業、介護施設等で指導を行っている。健康朗読指導の専門人材「健康朗読指導士®」の養成に力を入れるとともに、教育現場で子供たちに向けた発声指導等も積極的に行っている。
認知症予防脳トレ士、レクリエーション介護士